Googleトレンドで見る理系離れ

投稿者: | 2017年6月20日

概要

  • 理系学問(+英語)の人気度をネットでの検索数から調査
  • 残念ながら理系の人気度は減少傾向
  • 逆に英語の人気度は大きく増加

 

動機

当サイトでは、理系の学問を中心に扱っておりますが、巷では「理系離れ」が噂され始めて久しくなります。

そこで、現状認識のために、実際に理系離れが起こっているのか、どの程度のものなのかを調べたいと思います。

 

方法

今回は、「Google トレンド」を用いて、各学問分野の検索数を元に、人気度を調べることとします。

「Googleトレンド」を用いる理由としては、非常に簡単に調べられることが挙げられます。

興味のある検索ワード入力するだけで、きれいなグラフで人気度を可視化してくれるのでとても便利です。

また、検索数に基づいているので、ネット上での人気度を反映したものとなります。

そのため、当サイトのようなブログ等で扱うトピックの参考とするために適していると思われます。

 

結果

理系分野「数学」、「物理」、「化学」、「工学」と、「英語」についての人気度の経年変化を下のグラフに示します。

理系分野の人気度は、総じて減少傾向にあることが分かります。

残念ながら、理系離れは検索ワード的にも現実のようです。

逆に、英語の人気度はここ数年で大きく増加していることが分かります。

最近では、英語の人気度を 100 とすると、ここに挙げた理系分野はどれも 10 を下回ってます。

ちなみに、「生物」についても、他の理系分野と同程度でした。

 

考察

結果を見ているうちにいくつかの疑問が湧いてきたので、追加調査もしつつその疑問を解消していきます。

○ 英語が伸びてるのはなぜ?

英語が伸びている理由は、グローバル化によって英語を使う機会が増え、英語を学びたいと思っている人が増えてきたということが挙げられます。

確かに、外国の方を見かける機会は増えたように感じますし、実際の人数も増えているようです。

それに加えて、オンラインで英語を学ぶ方法が充実してきたということも「英語」の検索数を増加させている理由の一つだと考えられます。

Skype や Line 等、インターネットを介した音声通信が普及し、それらを利用したオンライン英会話サービスも充実しつつあります。

このようなオンラインでの英語学習に興味のある人は、ネット上で「英語」と検索するので、検索数が増加します。

もちろん、上の二つの理由は独立ではなく、英語に対する関心が高まってきたからこそ、そこを狙ってオンラインでの英語学習サービスが充実し、

それらの相乗効果や、他の複数の複雑な要因が絡み合って、検索数を急激に伸ばしているのでしょう。

○ 理系だけなの?

個人的に一番気になるところです。

下のグラフで、いくつかの学問について、同じように人気度を調べてみました。

どうやら理系に限らず、様々な分野で、学問離れが検索ワード上では起こっているようです。

下のグラフでは、学問を学ぶ場所、つまり、学校についての人気度を調べています。

学問と言えば!の大学の人気度がやはり減少傾向になっていることが分かります。

もちろん、進学率が下がっているわけではありません。

進学する人は増えてるけど、世間的な大学への関心は薄くなっているということでしょうか。

このような学問離れの理由として考えられるのは、

知識があまり重視されない社会になってきたからだと思われます。

今や、分からないことがあれば、インターネットで検索、

あるいは、ネット上で質問すれば答えが簡単に手に入るようになり、

自分自身が答えを知識として持っておく必要性があまり多くなくなりました。

そのため、知識を獲得しようという意識が薄れ、

学問に対する関心が弱まっているのかもしれません。

○ 世界的には?

上では、キーワードを日本語としていたので、当然、日本を中心とした人気度の調査結果になっています。

それでは、世界的にはどうでしょうか。

ということで、キーワードを英語にしたグラフを下に示します。

日本ほど一直線の減少傾向ではないものの、”math”(数学)以外は減少傾向にあるようです。

“math”は変な周期が見られるのが気になりますが、微増傾向にあり、

少なくとも、検索ワードの上では、数学に対する世界的な関心は離れてないようです。

(サイトを英語化した方がいいのだろうか…)

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